こんにちは。OpenEvidence日本担当の前田です。
OpenEvidenceの使い方を調べている方の中には、ログイン後に何から始めればよいのか、日本語で質問しても問題ないのか、回答に表示される引用や参照文献をどう確認すればよいのか、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
OpenEvidenceは、医療従事者向けに開発されたエビデンスベースの生成AIです。
一般的な検索エンジンや汎用的なAIとは異なり、医療情報に関する質問に対して、リファレンス付きの回答を確認できる点が特徴です。
ただし、便利なツールであっても、回答を十分に活用できない場合があります。
この記事では、OpenEvidenceの使い方について、登録や認証が済んだ後の始め方、質問文の書き方、日本語で使う際の注意点、回答や参照文献の確認方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
OpenEvidenceの概要や機能全体を先に確認したい方は、OpenEvidenceの基本情報をまとめたこちらの記事もあわせてご覧ください。
- OpenEvidenceにログイン後、最初に行う基本操作
- 日本語で質問するときの書き方と注意点
- 回答に表示される引用や参照文献の確認方法
- 個人情報を入れずに安全に使うためのコツ
最後のまとめ文に入れる場合は、以下の形が自然です。
OpenEvidenceの使い方は、質問を入力し、回答を読み、引用元を確認する流れを押さえれば十分に始められます。
まずは基本の検索と確認に慣れ、必要に応じて質問文や出力形式を調整していきましょう。
OpenEvidenceの機能全体や特徴も確認したい方は、OpenEvidenceの基本情報をまとめたこちらの記事も参考にしてください。
OpenEvidenceの使い方の基本

- ログイン後の始め方
- 質問は会話文のように書く
- 回答と引用の見方
- 日本語で使う際の注意点
ログイン後の始め方
会員登録と医療従事者認証が済んでいれば、ログイン後すぐにOpenEvidenceを使い始められます。
- 登録や医療従事者認証がまだの方は、手順を画像付きで説明している「OpenEvidenceの登録方法」をご確認ください。
最初に行うことは、質問入力欄に調べたい内容を短い文で入力することです。難しい設定を覚えるよりも、まずは検索窓から質問する流れに慣れることを優先しましょう。
なぜなら、OpenEvidenceは「何を知りたいのか」がはっきりしているほど使いやすくなるからです。最初から完璧な質問を作る必要はありません。
例えば、疾患名だけを入力するのではなく、「この疾患で注意すべき治療選択肢は何か」「この検査はどのような場面で必要か」のように、知りたい内容を短く入れてみるとよいでしょう。
質問は会話文のように書く
OpenEvidenceで質問するときは、単語だけを並べるよりも、会話文のように書くのがおすすめです。
OpenEvidenceのような生成AIは、背景や目的がわかる質問の方が意図を読み取りやすいからです。検索エンジンのようにキーワードだけを入れるより、何を知りたいのかを文章で伝えた方が、回答の方向性が合いやすくなります。
例えば、「糖尿病」とだけ入力するよりも、「2型糖尿病の初期治療で注意する点は何ですか」と聞いた方が、知りたい内容に近い回答を得やすくなります。
一方で、患者名、住所、電話番号、カルテ番号など、個人が特定される情報は入力しないようにしましょう。医療情報を扱うツールだからこそ、必要な情報だけに絞って質問する意識が大切です。
回答と引用の見方
OpenEvidenceの回答を見るときは、結論だけでなく引用元まで確認することが重要です。
医療情報では、「何が書かれているか」だけでなく、「どの情報を根拠にしているか」が判断の大きな材料になります。回答が自然で読みやすい場合でも、根拠が古い、対象患者が違う、条件が合わないといった可能性はあります。
OpenEvidenceでは、回答内に参照文献へのリンクが表示されます。さらに、回答の最後に参照元が一覧として整理されていますので、論文検索AIの入口として使う先生も多くいらっしゃいます。
ただし、引用がある場合でも、引用元の内容が回答に正しく反映されているかを確認することが大切です。必要に応じて、別の情報源や公式情報とも照らし合わせるとよいでしょう。
日本語で使う際の注意点
OpenEvidenceは日本語で質問すると、日本語で回答が返ってくる設計です。
日本語で使う場合は、医療用語の表記ゆれに注意が必要です。疾患名、薬剤名、検査名は、日本語と英語で表現が異なることがあり、同じ意味でも別の言葉として扱われる場合があります。
例えば、「脳梗塞」だけでなく「ischemic stroke」、「心房細動」だけでなく「atrial fibrillation」のように、必要に応じて英語名を加えると伝わりやすくなります。
日本語で質問して回答がぼんやりする場合は、英語のキーワードを少し混ぜるのも有効です。
無理に長い英文を作る必要はありませんが、病名や薬剤名だけでも英語表記を加えると、回答の精度が変わることがあります。
日本での利用方法や日本語回答の具体例は、「OpenEvidenceは日本語での質問と回答を画像付きで解説」で詳しく紹介しています。
OpenEvidenceの使い方のコツ

- 質問文を具体的にする
- 個人情報は入力しない
- 出力形式を指定する
- 回答を鵜呑みにしない
- 参照文献を確認する
- OpenEvidenceの使い方まとめ
OpenEvidenceを使うコツは、質問を具体的にしつつ、回答を確認しながら使うことです。
医療情報は、条件によって答えが変わります。年齢、症状、重症度、併用薬、妊娠の有無などが違えば、同じ疾患でも確認すべき内容は変わります。
つまり、OpenEvidenceをうまく使うには、ただ質問するだけでなく、どのような条件で知りたいのかを伝えることが大切です。一方で、個人が特定される情報まで入力する必要はありません。
ここからは、初心者でも実践しやすい使い方のコツを紹介します。
質問文を具体的にする|PICOという考え方

質問文を具体的にする|PICOという考え方

OpenEvidenceでよい回答を得るには、質問文を少し具体的にすることが大切です。参考になるのが、臨床疑問を整理するときに使われるPICOの考え方です。
- P:Patient / Problem
どのような患者さん、どのような病態か - I:Intervention
どの治療、検査、介入を考えているか - C:Comparison
何と比較したいか - O:Outcome
何を知りたいか
すべてを毎回きれいに書く必要はありませんが、患者背景、目的、知りたい観点を少し入れるだけで、回答の方向性がかなり明確になります。
たとえば、「肺炎の治療」とだけ入力すると、回答は広く浅くなりやすくなります。
一方で、「成人の市中肺炎で初期治療を考えるときの注意点」と聞くと、対象と目的がはっきりするため、実用的な回答に近づきます。
まずは大きめに質問し、足りない部分を追加で聞いていく使い方でも十分です。
個人情報は入力しない
生成AIを含む医療情報ツールでは、患者のプライバシーに配慮する必要があります。
例えば、「70代男性、糖尿病あり、発熱と咳がある」のように、医学的な判断に関係しそうな情報だけに絞るとよいでしょう。
ただし、情報を減らしすぎると回答が一般的になり、知りたい内容から離れる場合もあります。
このため、個人を特定しない範囲で、必要な条件だけを残す意識が大切です。
患者情報をAIに入力する際の考え方や院内ルール整備については、「医療AIガバナンス」の記事で詳しく解説しています。
出力形式を指定する
回答を見やすくしたい場合は、出力形式を指定すると便利です。
同じ質問でも、表、箇条書き、要点まとめなど、形式によって読みやすさは変わります。特に複数の治療選択肢や薬剤を比較したい場合は、表形式にすると違いを整理しやすくなります。
例えば、「治療選択肢を表で比較してください」「重要な注意点を箇条書きでまとめてください」「根拠と注意点に分けて説明してください」と入力します。
ただし、形式を細かく指定しすぎると、回答がかえって読みにくくなる場合もあります。まずは読みやすさを優先し、必要に応じて追加で整理してもらう使い方がよいでしょう。
回答を鵜呑みにしない
OpenEvidenceの回答は、必ず確認しながら使うことが大切です。
医療情報は、新しい研究やガイドラインによって変わることがあります。また、回答がわかりやすくまとまっていても、すべての症例や状況にそのまま当てはまるとは限りません。
例えば、薬の推奨が表示された場合でも、禁忌、相互作用、腎機能、妊娠、年齢などの条件を別に確認する必要があります。
OpenEvidenceは情報整理の助けになります。
一方で、診断や治療の最終判断を丸ごと任せるツールではありません。最終的には、専門家の判断や公式情報と合わせて確認する姿勢が大切です。
医療AIのハルシネーションや誤情報への対策は、「AIハルシネーションとは?医療AIで注意すべきポイント」で詳しく解説しています。
参照文献を確認する
参照文献であるリファレンスは、回答の信頼性を確認するために見ておきたい部分です。
特に治療や薬に関する質問やご自身の論文のための論文検索の作業では、引用元の確認は欠かせません。
一方で、時間がない中で回答を求める場合、すべての参照文献を細かく読み込むのは大変です。まずはタイトル、発行年、対象、結論の要点を確認するだけでも、回答の見方はかなり変わります。
OpenEvidenceは、引用の論文や文献の出自がしっかりとしていますので、この点はとても安心して活用できます。
OpenEvidenceが参照する医学誌、診療ガイドライン、専門学会コンテンツの具体例は、「OpenEvidenceの情報源・引用する医学文献一覧」で整理しています。
OpenEvidenceの使い方まとめ
OpenEvidenceの使い方は、質問を入力し、回答を読み、引用元を確認する流れを押さえれば十分に始められます。
初心者にとって大切なのは、すべての機能を覚えることではありません。
最初は、「質問する」「回答を見る」「引用元を確認する」「必要に応じて追加で聞く」という流れだけで問題ありません。
慣れてきたら、表で比較する、条件を追加する、英語キーワードを使うといった工夫を取り入れるとよいでしょう。
ただし、OpenEvidenceは医療判断を丸ごと任せるツールではありません。
便利だからこそ、回答を鵜呑みにせず、根拠を確認しながら使う姿勢が大切です。
OpenEvidenceの概要や機能全体を先に確認したい方は、OpenEvidenceの基本情報をまとめたこちらの記事もあわせてご覧ください。
- ログイン後は、まず質問入力欄から調べたい内容を入力する
- 単語だけでなく、会話文のように質問すると意図が伝わりやすい
- 疾患名だけでなく、対象や目的も入れて質問を具体的にする
- 日本語で回答がぼんやりする場合は、英語の医療用語も加える
- 回答は結論だけでなく、引用元や参照文献まで確認する
- 古い情報や対象の違う文献が含まれていないか注意する
- 患者名、住所、電話番号、カルテ番号などの個人情報は入力しない
- 比較したい内容は、表や箇条書きで出力するよう指定する
- OpenEvidenceの回答を鵜呑みにせず、公式情報や専門家の判断とあわせて確認する
